【5992】中央発條
(自動車関連銘柄)
同社はトヨタ系列の自動車部品メーカーで、主にバネとコントロールケーブルを手掛けている。バネとしてはシャシーに主に使われ、サスペンション用のコイルばねやロールを抑えるためのスタビライザーが主製品となる。EV関連としては、EV用の充電ケーブルしか発信がないが、もちろんEV車でも上記のサスペンション類は必須なものである。
業績を見てみると、自動車各社の減産の影響をすでに織り込んでいる事や費用低減のための取り組みが功を奏し、4月27日には「2021年3月期連結業績予想値と実績値との差異に関するお知らせ」を発表。前年比は減収減益ながらも、通期予想は上方修正された。また合わせて発表された「2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」によると、今期の業績予想を売上高12.9%増の843億円、営業利益を169.7%増の34億円、純利益100.2%増の25億円、一株益100.32円としている。これにより、PER12倍台、PBR0.53倍となっている。
直近では「2021年5月27日 「中発グループGlobal Vision 2025」および「中長期経営計画(2021-2025年度)」策定のお知らせ(PDF 151KB)」としてSDGsへの取り組みとしてEV関連への製品開発を発表、「主要製品シャシばねで新規受注獲得」では新たにホンダやマツダなどに同社製品が採用されたと発表。
株価はこれらを好感して高騰。とは言え、現在株価でも上述の通りまだまだ割安な状態である。さらには、売残15万8400株、買残5万500株と売長の状態となっている。このくらいの枚数であれば踏み上げ大相場というほどの枚数ではないが、今後押し目があった場合や売り残が膨らむようなら注目しておくと面白いだろう。
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