【4662】フォーカスシステムズ(遠隔医療関連銘柄)
情報公開日:2020年10月14日
【4662】フォーカスシステムズ
(遠隔医療関連銘柄)
フォーカスシステムは1977年に設立された老舗のシステム開発会社だ。通信インフラを主力とし、取引先にはNTTデータなどがある。その他、セキュリティや暗号技術に注力しており、デジタルデータ情報漏えいの追跡なども行っている。
5Gが本格運用となり、デジタルトランスフォーメーションが市場のテーマとなっている事は度々言及している。特に菅政権におけるデジタル庁創設を契機に関連銘柄には大きく資金が流れている。上昇も一服となると、次なるテーマを求めるものだが、現在の短期資金は遠隔医療に向いているようだ。
メドレー(4480)が本日大幅高となり、その他遠隔医療関連のMRT(6034)やジャパンシステム(9758)、クロスキャット(2307)などが軒並み高い。そんな中出遅れているのが同社となるだろう。
同社は医療分野へのAIの活用を積極化しており、大学との産学連携に強い。医療保険分野でのシステムに強い事から、今後は遠隔医療とパッケージでシステム提案を行いやすいという強みがある。今期の通期予想は過去最高予想を変更しておらず、PER16倍という安定した業績は見直される余地があるだろう。
株価の推移をみると、遠隔医療の恒久化がニュースとなった9月半ばから上昇をはじめている。高値1090円をピークに下落に転じたが、せり上がる25日移動平均線をサポートに反発。中段保ち合いからやや上放れたところに位置している。今後保ち合い離れから上昇となれば、高値1090円の奪還が目指せるだろう。逆に勢いが続かないとなればBOX圏に逆戻りする訳だが、それはそれで見切りもつけやすい。
動きとしては短期で決着がつく可能性が高い為、投資妙味があるだろう。市場のテーマと合致している事もあり、今後の動きに注目だ。
ただし、遠隔医療のフラッグシップとなっているのはメドレーとなる。同社の株価が崩れた場合には遠隔医療全体から資金が流出する可能性がある為、フォーカスシステムだけではなく、メドレーの株価の動きにも注目しておきたい。
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