【8566】リコーリース
(団地再生関連銘柄)
国土交通省は複数の棟で構成された団地型分譲マンションの老朽化に対応する為、敷地を分割して売却し易くする新制度を設ける方針である事を一部メディアが報じている。
この法案は2020年通常国会に提出を目指すとも報じられており、老朽化が目立つ団地の再生が急速に進む可能性が高そうだ。
国土交通省の調査によると2013年時点で同一敷地内に2棟以上の共同住宅を有し50戸以上ある住宅団地は全国に5000も存在しており、戸数では約195万戸にものぼるそうだ。こうした住宅団地のうち、高度成長期に建てられ築年数45年を超えるものは2015年時点で291団地。これが20年後には2769団地と10倍近くまで拡大する見通しとなっている。
このような団地再生の場合、現状の制度のままでは全棟を一括で建て替えるとなると、全所有者の5分の4以上、かつ各棟の所有者の3分の2以上の賛成が必要となる為に、団地再生は現実的ではないらしい。そこで法の整備が必要になったという事だろう。
国交省が新制度を設ける事で、団地再生事情は国策として進められる可能性もある。新たな国策テーマとして注目したい。
リコーリースはUR都市機構子会社で団地管理や修繕を手掛ける日本総合住生活と提携。老朽化した団地再生の費用を融資する団地再生ローンを手掛けている。2019年3月期から住宅賃貸事業も本格始動しており、この分野では物色人気を集めそうな銘柄だ。
投資顧問会社への最新クチコミ