【2693】YKT
(新型コロナ関連銘柄・殺菌関連銘柄)
YKTは独立系の機会商社だ。中堅商社だが、スイスやドイツ製などの高級・高精度のニッチな工具研削盤や測定器などを取り扱っており、独自色の強い商社となっている。新型コロナウイルスによる経済活動の停滞が痛手で、大幅な減収減益となっている。ただし、中国の経済活動の持ち直しで業績は回復傾向にあるとしている。
さて、同社の子会社にサンインスツルメントという会社がある。2002年に株式を取得して子会社化したものだ。同社は主に光通信系の部材やレーザー・UVなど、「光」関係の部材を扱う商社だ。
その同社の中に「UVC光とコロナウイルス」という記事がある。この記事によると「国際紫外線協会(IUVA) は現在までの殺菌データや経験的実証により、UV殺菌技術はコロナウィルス(COVID-19)、SARS-CoV-2などの感染を減らすいくつかの有効な方法の一つであると考えています。」としている。
簡単に言うと「紫外線でコロナウイルスをやっつける可能性」という事だ。歯医者さんなどで、紫の光で使用した器具を滅菌しているのを見た事があると思う。その大型版の器具・機材を輸入しているという事だ。
主な商品は4つ。アッパーエアと天井据え付けの殺菌ユニットで待合室、救急処置室、渡り廊下、中央広場やその他感染者が菌を拡散させそうな場所で使用できるとしているものや、携帯型のもの。医療施設中の空気の流れを殺菌する機器、OR(手術室)への固定マウントタイプのユニットで、既存の手術に取り付けることが可能なものを用意しているとしている。
今後、UVによる殺菌の効用が評価されるような事があれば市場のテーマとなりえるだろう。チャートを見ると、鍋底の形から75日移動平均線を上抜けてきている。上値としては、200日移動平均線となる360円付近まで見れる事を考えると、投資妙味がありそうだ。PBR0.58倍であり、バリュー投資が好きな人は注目しておいて良いだろう。
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