【2768】双日(決算発表)
情報公開日:2021年2月3日
【2768】双日
(決算発表)
双日は日商岩井とニチメンが2003年に経営統合して発足した総合商社だ。営業収益順でいくと、業界7位。
強みはボーイングの代理店として航空機材となる他、木材・肥料など資源に強みを持つ。また、炭鉱権益も保有している。現在成長著しいベトナムへ早期から進出しており、同国での事業が堅調。
さて、同社は本日決算を発表した。
新型コロナによる影響で伸びたのは医療や生活基盤などのセグメントとなるが、資源や航空機・自動車の減益が大きく決算内容は芳しくない。
売上高は3Q累計で前年比12%減の1兆1596億円、税引前利益で48%減の240億円、純利益は7%増の225億円となっている。配当は想定の10円を据え置いている。
一方で来期の見通しとしては自動車などの回復を見込み、コロナ前の水準を回復する事を想定しているようだ。
さて同社のPERは10倍台、PBRは0.5倍台と五大商社に比べてでおくれている。ウォーレン・バフェットが投資対象とした五大商社は資金が流入したものの、同社には投資対象から外れた為だ。
テクニカル的にみると、250円が上値として意識されて底練りを続けてきた。本日は決算前に257円をつけるなど、この水準を上抜けてきている。今回の決算発表でアク抜けとなれば、月足・週足・日足と抵抗線を抜けてくる事になり、割安株としての見直しが進む可能性がある。この場合は月足から考えると300円を回復となってもおかしくはないだろう。
実際、決算を受けても買いが先行している。終値までは確認してみるべきだが、テクニカルとしては買いサインと個人的に考えている。
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