【4662】フォーカスシステムズ
(デジタルトランスフォーメーション(DX)関連銘柄)
フォーカスシステムズは独立系のソフトウェア開発企業で、システムの構築や運用保守、セキュリティ製品の開発、販売など情報システムに関するトータルソリューションを提供している。
同社の事業は主に3つ。システムインテグレーション事業、ITサービス事業、情報セキュリティ事業となっている。
ITサービス事業は大手システムインテグレーターの下で官公庁や金融機関、各種民間企業向けにシステム受託開発や、インフラ構築、保守運用などのソリューション提供を行っている。
さて、国家戦略特区法の改正案が2020年5月27日、参院本会議で自民、公明、維新などの賛成多数により可決された。これはいわゆる「スーパーシティ構想」を実現するためのものだ。スーパーシティとは、内閣府が20年3月に公表した構想案によると、「移動、物流、支払い、行政、医療・介護、教育、エネルギー・水、環境・ゴミ、防犯、防災・安全の10領域のうち少なくとも5領域以上をカバーし、生活全般にまたがること」「2030年頃に実現される未来社会での生活を加速実現すること」「住民が参画し、住民目線でより良い未来社会の実現がなされるようネットワークを最大限に利用すること」という3要素を満たす都市となっている。簡単に言えば、各領域毎に特区で実証実験を行うのではなく横のつながりを意識した特区を作るということになる。
また、上記定義を満たすためにはデジタルを活用することは必須となる。支払いを未来社会とするには、キャッシュレス決済であるし、物流移動はドローン、行政手続きの簡素化はネット手続きなどである。
つまり、今後は行政やインフラにおいてますますデジタルの活用が必要になってくるし、政府としてもそれを推進しようという姿勢を示しているのである。
今後は市場のテーマとして、これらを総合したデジタルトランスフォーメーションは主流となる可能性は高い。NECや日本IBM、NTTデータなど関連する銘柄は多数あるが、官公庁向けに強く、時価総額が小さいため値動きが良い銘柄として同社を推しておきたい。
PERも14倍台と過熱感はなく、コロナの影響を受けにくい業種でもあることから、安いところを拾っておいて悪い事はない銘柄だろう。
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