【5284】ヤマウ
( 国土強靭化関連銘柄)
ヤマウは九州地盤のコンクリートメーカーとなる。主に土木工事用のコンクリート製品を扱っており、港湾・高速道路・水門などに使われる。その事業の性質上、売上の7割を官公庁需要が占める。主に福岡地盤だが、熊本地盤のヤマックスと業務提携し、物流や生産設備の相互利用を開始。これによりコスト低減を図っている。
上記の施策などにより、コスト改善が進み2月以降上方修正を繰り返している。直近では5月10日に決算を発表。
「2021 年3 月期配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」
4月23日に再度上方修正をしていたが、更に普通配当で11増配に、持株会社に移行した事を記念する特別配当20円を決定した。これにより配当は42円と大幅増配を発表。記念配当が剥落する今期でも、普通配当は22円想定とすると配当利回りは3.2%と妙味ある水準だ。更にPER4倍台、PBR0.6倍と割安水準なのも魅力だろう。
さて、株価は一貫して右肩上がりを続けている。度重なる上方修正でか買いが入っているが、上述の通りまだまだ割安と言える状態。さらには、同社のガバナンスを巡って買い進めるものがおり、思惑が渦巻く状況となっている。
九州地盤の土木という事で麻生グループが出資しており、今回の配当も今夏の選挙に向けて資金が必要だったのでは?と妄想を繰り広げればきりがないが、すくなくとも株価の水準訂正が進むだけでも株高が望めるだろう。今後の動きに注目しておきたい銘柄だ。時価総額が40億程度なのに浮動株が10%しかないとう事もあり、思わぬ株価の急騰もあるだろう。
ただし、唯一にして最大の欠点は板が薄く出来高がない事だ。もちろん、急騰急落があれば板もでてこようが、流動性が低い事には留意しておいてほしい。
投資顧問会社への最新クチコミ