【3668】コロプラ(スマホゲーム関連銘柄・思惑銘柄)
情報公開日:2019年10月18日
【3668】コロプラ
(スマホゲーム関連銘柄・思惑銘柄)
以前紹介したコロプラ。(以前掲載したコロプラの記事はコチラ)
同社はスマートフォン向けゲームアプリ「白猫プロジェクト」「黒猫と魔法使いのウィズ」を手掛けるなど、この分野の代表格でもあるが、スクウェア・エニックスHDと共同展開する「ドラクエウォーク」が好調なようだという事で掲載した。
一方で「但し、連日の急騰でコロプラ株は過熱気味にも見える。マネーゲームの様相となっているだけに、火傷しないように注意はしたいところだ。」と注意を促していたが、掲載翌日の10月1日には長い上髭をつけて目先天井をつけている。
※コロプラの株価チャート。下段は25日移動平均線との乖離率
当サイトで指摘するまでもなく、25日移動平均線との乖離が100%を超えるような自体というのは過熱以外の何者でもないだろう。この下落は当然と言える。
確かに最近、スマホを見ながら歩いている人が増えたように感じる。画面を覗けば「ドラクエウォーク」をプレイしている人が多いようだ。
さて、株価の動きとは違いドラクエウォーク自体の売上状況は好調なようだ。サービス開始から30日感で、8,600万ドルを売り上げたとの報道がある。1ドル108円計算として、92億8,800万円の売上となる。この規模は世界的なブームとなっているポケモンGOの7割の規模感という事だから相当なものだと言っても良いだろう。
今後気になるのはこの売上に対し何%が開発元であるコロプラの収入になるのか?という事だ。この契約のパーセンテージは通常なら公開される事はない。つまり、11月6日に発表される決算内容から推測するしかない訳だ。
ただいずれせよ現在PER429倍を正当化するほどの金額をコロプラが手にする事はないと当サイトでは考えている。
ではコロプラの相場はこのまま終わるのか?といえば、そう簡単な話でもない。
当サイトでは確かに現状の株価を正当化するほどの売上はないと考える。しかし、人間は弱いもので「もしかしたら上方修正が」などと考えるものであり、そこに思惑が生まれるものだ。決算発表の11月16日までまだ一ヶ月ある事も影響する。そこまでは相場が続くのではないか?と考えるせいだ。
そこに加えて需給面が改善する事も影響する。現在、コロプラは日々公表銘柄となっており売長となっている事が確認されている。つまり、信用取引において買い手より売り手が多いのだ。結果、今後の売り手の買い戻しが起こると、株価は上昇する事になる。
さらに、現在増担保70%となっている信用規制が解除される可能性がある。株価の急激な変化などがあると信用規制が起こる。その基準については「信用取引に係る委託保証金の率の引上げ措置等に関するガイドライン」を参考にして欲しいが、解除の条件を簡単にまとめる。
- 終値で25日移動平均線との乖離が15%以内が5営業日続く
- 信用売り残高の上場株式数比率が12%を下回る状態が5営業日続く
- 信用買い残高の上場株式数比率が24%を下回る状態が5営業日続く
信用の残高に対してはすでにクリアしている状態であり、25日移動平均線との乖離については今日クリアで三日目となる。つまり、来週水曜日にも規制が解除される可能性がある。信用規制が解除され買い方が優勢となった場合、踏み上げ相場となりもう一相場来るのではという思惑が働くのだ。
テクニカル的にも急騰した後の実質初押しであり、半値押しからの戻りが期待できる水準である。
当サイトとしては、あくまでも売上などの数字の裏付けではなく需給面からの思惑で期待している事を考えると戻り1,600円程度を期待したい。
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