【9888】UEX(思惑関連銘柄)
情報公開日:2020年7月15日
【9888】UEX
(思惑関連銘柄)
UEXはステンレスやチタンを扱う専門商社となる。1872年創業の老舗だ。現在は住友商事が10%を握る筆頭株主になっている。取り扱いに関しては大同特殊鋼と日本製鐵が主となっている。
低温高圧環境下で使用可能なステンレス及びその加工品を販売している事から、水素ステーション関連として一時人気を博した銘柄だ。
現在商社株は新型コロナによる商品市況の落ち込みにより利益が減少するとの懸念から出遅れている。丸紅でPER8倍台、三菱商事・伊藤忠商事で9倍台、住友商事が12倍台、三井物産が15倍台だ。同社は小型株という事もありPER6倍台と更に出遅れている。
ただし、全体の環境をみると各国中央銀行が新型コロナ対策として市中にお金をばらまいている。M2は過去最大まで膨れている。これにより、通常安全資産とする国債とリスク資産とされる株は逆相関になるのだが、国債も買われ、株も買われ、更には金価格も上昇する異常事態となっている。
簡単に言えばバブルだ。今後、商品市況にも影響がでてくる事になるだろう。特に一時クラッシュした原油は戻りを見せており、それによりエネルギー関連に強い三井物産が5大商社の中では買われているのだろう。続いては、景気刺激策として社会インフラ整備が打ち出されている事で鉄鋼等の需要が期待され、それにより金属に強い住友商事が買われていると思われる。
原油エネルギーに関しては、アメリカのシェールオイルの採算ラインとなる40ドル付近で落ち着きそうな為、金属市況の戻りに期待するのは妙味があるだろう。であれば、住友を買えという話になってしまうが(笑)
ただ、UEXのチャートを見ると、6月末に出来高増加。やれやれの売りに押され下落したが、その後は下値を拾われる展開となっている。ここに来て出来高を伴って上昇尾に転じており、6月末の高値をザラバで超えてきた。これが鍋底であり、売りがれという事であれば終値で6月末の高値を超えると上昇基調が高まるものと思われる為、期待したいところだ。株エヴァンジェリストも本日の銘柄として注目しており、何かあるのか今後の推移を見守りたい。
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