【3333】あさひ
(ポスト新型コロナ関連銘柄・フィットネス関連銘柄)
あさひはサイクルベースあさひを運営する会社だ。直営店を基本としながら、FCも併用。現在は直営462店舗、FC店19店舗の合計481店舗を全国に展開している。より利益率の高いプライベートブランド商品の比率を高める事で、営業利益率の改善を図っている。
いわゆる、ママチャリやシティーサイクルといった一般車の販売は伸び悩んでいたが、健康志向の高まりをけてスポーツ車の販売が伸びていた。また、電動アシスト自転車が普及した事も同社の売上に貢献。
コロナ禍では、店舗の休業や営業時間の短縮などが響き前年同月比で1割から2割減の売上となっていた。ところが、緊急事態宣言が明けると「日常生活における人との接触、いわゆる「密」を避けるため、公共交通機関から自転車へ移動手段を見直す動きが広がるとともに、5月には政府の専門家会議を経て発表された「新しい生活様式」の実践例で、公共交通機関の利用に関して「自転車利用も併用する」旨の掲載」された事などで短距離通勤・通学の需要が伸長。更に、コロナ禍における健康意識の高まりで「健康産業」として社会的価値の向上が見られるなど、自転車の必要性が広く認識された事で6月には前年同月比4割増の売上となっている。
その後も売上は高止まりしており、累計でも前年を上回る推移。そして、本日9月7日に「2020年8月度月次営業速報に関するお知らせ」を発表。売上の勢いは落ちたものの前年同月比135%の売上と好調を維持している。
株価は月次速報が発表された直後に反応したが、その後は全体相場の下落とともに下げに転じ、結局は27円安で引けている。ただし、一時的に25日移動平均線を割り込んでいる水準に過ぎず、PER16倍と過熱感もない事から今後の株価の上昇が見込まれるだろう。
需給に関しても日証協によると空売りが100万株ほど積み上がっており、固い動きが期待できる。実際のトレードに関しては25日線を回復し、上昇の勢いが感じられてからでも遅くはないだろう。当面の目標として年初来高値更新の1989円をみたいところだ。
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