【4215】タキロンシーアイ
(水害対策関連銘柄・新型コロナ関連銘柄)
タキロンシーアイはプラスチック加工を営む会社で、建築資材事業・環境資材事業・高機能材事業・機能フィルム事業を展開している。今期は減収減益となった事から物色が向かず、PER12倍台・PBR0.8倍台と株価は沈んでいる。
特に減収幅が大きかったのは環境資材事業となる。これは、増税前の駆け込み需要の反動減や昨年度の台風災害の復旧特需が剥落した事にある。ところが、今夏も既に南九州で水害が発生しており、近く激甚被害に認定される見込みだ。剥落した水害復興需要は回復する事が想定される。また、気温の上昇傾向により今後も水害対策は必要となってくるだろう。その差に水害対策の同社商品は活躍を見せるかもしれない。
また、高機能材については3Qにて、工業用プレートの売上が半導体設備投資復調の兆しを受け増加している。挽回まで至らなかったものの、現在の半導体関連株の上昇を考えれば、20201年度1Qで挽回できている可能性も十分にある。
その他に思惑としては、新型コロナ対策がある。飛沫感染防止の為のアクリル板の需要は大きいものがあろうし、塩化ビニールなどは小売店の感染防止の為にレジに垂らされているのを皆さんも見るだろう。
直近高値の748円を抜ける事ができれば上昇波が見てとれる。昨年来高値となる762円を抜ければ、次に852円。ここを抜ければPER的には1000円と大台になる可能性もある。ひとまずは、748円を抜ける事ができるかに注目してもらえたらと思う。
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