【4406】新日本理化
(水素関連銘柄)
先日菅首相が脱炭素社会に向けて水素の活用に言及した。新たな水素運搬方法を開発するとまで発言している。これまで菅首相の脱炭素発言で市場はEVや電池といった銘柄が反応していたがこれで本日は一躍水素関連が急浮上している。そんな中の1つとして新日本理化を取り上げる。
同社は1919年祖業。水の電気分解による酸素と水素を製造する会社として出発している。まさに水素はテーマのど真ん中といえるものだ。もっとも現在の主力商品は石油化学製品や油脂ベースのオレオ誘導体となっており直接的な水素生成が業績に影響を与えるという事は少ないだろう。
ただ、この石油化学商品群は簡単に乱暴に言えば石鹸なのでコロナ関連の銘柄とも言えるかもしれないが、それはまた別としておきたい。
さて、同社が急騰している理由はおそらくは四季報に選択水素や水素添加に強みと書いてあるからだろう。ただ、残念か事に水素化とは「色々なものから水素を取り出す」のではなく「化合物に水素を添加する還元反応」の事であり、水素を作り出すものではない。
とうい事で、今回の相場の原因は思惑という事になる。いわざ仕手化というものだ。これは加藤先生が1相場起こした事が猛烈に皆さんの記憶にあるが所以だろう。だからこそ、木村化工機(6378)などのまっとうな水素関連の銘柄ではなく本銘柄を取り上げている。
同銘柄に関しては話題・思惑先行の相場が続く事になるだろう。正直空売りで良いくらいだが、そんな野暮な事は言いたくない。私は仕手株が好きだ。水素相場という事にしてどこまでも天高く登っていって欲しいものだ。
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