【8586】日立キャピタル
(思惑銘柄)
日立キャピタルは日立の月賦販売を行う会社が発祥だ。全国の販売店を統合する形で生まれた。その後、リースやクレジットカードを手掛けるなどし、金融の総合会社として発展してきた。
近年は環境問題などに取り組んでおり、風力発電や太陽光発電などのクリーンエネルギー開発に力を入れている。また、事業地域を世界に広げており欧州の販売網の拡充、グローバル意識が強い会社だ。
資本関係としては日立が筆頭株主となるが、2016年に三菱UFJグループとの関係を強化。日立から約25%の株式を買取る形で資本業務提携を結んでいる。
近年の日立(6501)は御三家などの聖域を廃止してグループ再編に取り組んでいる。御三家の日立金属と日立電線は合併し、現在売却報道がでている。日立化成は昭和電工に売却されたのはご存知の通りだ。一方で、日立ハイテクノロジーズは日立本社がすすめるIoTビジネス「ルマーダ」と親和性の高いことから完全子会社化された。
このように資本の再編を勧めている。50%以上を占める上場子会社は残り2社となるが、順次売却は行われるだろう。その他の関連会社も持分比率をへらす可能性がある。特にルマーダとの関連が低く、ROEが10%を下回る会社はその可能性が高いと見ている。
このような思惑から日立キャピタル(8586)については今後注目を集める可能性がある。現在、200日移動平均線まで株価は下落。下には75日移動平均線が控えており、下値目処も付きやすい。思惑などの売買が好きな人は注目しておくと良いだろう。
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