仕手株情報の嘘と真実、投資顧問の嘘と真実 仕手株情報と投資顧問情報のまとめ

【6501】日立

(デジタル庁関連銘柄)

日立製作所は総合電機・重電で首位の元コングロマリット企業だ。この木なんの木の会社であり、知らない人はいないだろう。元コングロマリットとしたのは現在は事業の選択と集中を進めているためだ。

コングロマリット企業であるが故に利益率の低かった同社はリーマン・ショック時に経営危機に陥った。この際、脱総合電機をかかげ不採算部門の整理とグループ会社の完全子会社化、公募増資などで経営の効率化を進めたのが川村氏と中西氏だ。これによる同社のグループ再編の思惑については、過去にも記事にした事がある通りだ。

両氏は川村・中西体制を築き日立の立て直しに尽力した訳だが、社長退任後は川村氏は日立経営再建の手腕を高く評価され、政府からの信任が厚い事から東電の会長に。中西氏は経団連の会長となっている。両名とも高齢とはなっているものの、財界活動の影響力は強い。その両氏の後任を受けたのが日立現社長の東原氏だ。日立は現在IoTに力を入れており、その旗艦事業がLumadaであり、この事業を推進している人物である。

Lumadaとの親和性の低い事業及び営業利益率の低い事業は御三家といえども切り離すなど、事業の選択を徹底している。これまで事業の選択・効率化で収益率を高めてきたが、同事業に対しては「デジタル人材」獲得に向けて投資を行うとしている。

さて、そんなさなかデジタル庁創設に関して日経新聞が「デジタル庁に命令権、経団連が提言 予算一括計上も」と記事にした。デジタル化においてはデジタル庁に強い権限をもたせ各省庁のデジタル化の予算はデジタル庁が担うよう提言したのである。これによりデジタル庁を抑える事で一気に国策事業を担う事ができる事になる。その経団連の会長は上述の通り日立会長の中西氏であり、日立はデジタル事業を次の成長事業として育成している。

本日TOPIXがマイナスとなる中、日立はプラス推移。200日移動平均線割れの水準から買われ、終値で同線を超えてきた。現在、デジタル庁関連の本命としてNTTデータが躍り出ているが、日立が大外からまくってくるかもしれない。今後の株価には大いに注目したい。

 

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国策銘柄

【4528】小野薬品工業

(材料・癌関連銘柄)

日経平均が大きく売り込まれる中、プラス引けで取引を終えた小野薬品工業。
米ブリストル・マイヤーズスクイブと共同開発した治療薬がん免疫薬「オプジーボ」が米食品医薬品局(FDA)から、腎細胞がんのブレークスルーセラピー(画期的治療薬)の指定受けたと発表。同局の指定受けたことで、米国での早期承認が見込まれる。 (日経産業新聞)
つい最近悪材料が出た同社だが、画期的治療薬指定というのは面白そうだ。
目先25日線、50日線の奪還がスムーズなら再度買いで入ってみたいところ。
本日大引け直前に550万株程度の大きな取引が成立しているところも何だか怪しいw

【6501】日立製作所

(注目銘柄)

仕手株でもなく、低位株でもなく、珍しく東証1部大型の日立製作所。
同社は今年1月以降、ここまで売るかというぐらい売り込まれている。
最近の相場では日経平均は高値から約5000円程下落したが、日立製作所は高値からもうすぐ半値だ。
流石にやりすぎだと思い始めている人も多く、買い戻しや新規買いが入ってきているようなチャートを形成。
連休明けは戻り相場という方も多いので、こういった売り込まれた銘柄に目をつけて監視しておくと良いだろう。

 

 

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