【6334】明治機械
(思惑銘柄)
明治機械は製粉・飼料製造設備の業界トップの会社。飼料作りの際に必要な穀物の精選・挽砕・選別・搬送などを行う機械の他にも、それらを総合するプラントの建設などが得意分野だ。
安定した本業をたてに、半導体シリコンウエハ向け研磨機や不動産、塗装工事など事業の多角化を図ったがリーマンショックによる業績不振で本業中心に回帰している。
ただ、その後も受難が続き子会社の不正会計が発覚。処理のためにNCホールディングス(6236)の傘下に入っている。NCホールディングスはコンベヤ最大手の日本コンベヤの持株会社だ。
親会社が親和性のたかいコンベヤという事でグループ間の受注などのシナジーを活かし業績は好調。ただ、2020年3月期は投資有価証券の評価損を出した事で純利益は赤字となっている。また、今期もコロナの影響があり見通しは悪く、1株益は5.3円となる計算だ。
ただ、株価を見ると上昇傾向にある。株式新聞がとりあげた事を契機に6月末に200日移動平均線を超え、上昇基調入。その後は再生エネルギー関連として注目されるとSMBC日興証券の目標株価引き上げもあり大きく上昇している。
当時の時価総額が30億円強と安かったこともあり、その後も値幅取りの資金が流入し株価は上昇を続けた。ところが8月に入り一転株価は下落。8月14日に前年同期比で黒字転換した第1四半期決算を発表するも期待剥落で大きく下落となってしまっている。
ところが株価は安いところは拾われる格好。400円を下限にBOXを形成し、このところ株価はBOXの上限まできている。ちょうど25h移動平均線もBOXのの上限450円にあるため、この上限を突破すると面白い動きが期待できそうだ。
背景には某銘柄に入れていた資金が流れる可能性も指摘されており、今後の株価の動きに注目だ。
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