【7368】表示灯
(明日の注目銘柄)
表示灯は本年2021年IPOの広告会社となる。主力業務は駅や自治体、警察施設など公共施設に設置する周辺案内図付き広告や、交通広告・屋外広告など。周辺案内図付き広告のナビタ事業が売上の6割以上を占める。この事業では圧倒的な規模を誇り、JR各社、地下鉄、私鉄各社の全国2504駅の改札付近に設置され、掲出スポンサー数は延べ4.4万件超となり、996自治体、警察署32カ所などへの実績もある。
業績が安定している中での上場であり、毎年60円配当となり現在株価で2%ほどの配当利回りとなる安定配当も魅力の一つとなる企業だ。2021年4月には「業績予想の修正に関するお知らせ」を発表。屋外広告が主力であり、つまりは人流が制限されるコロナ禍では需要が蒸発すると見られたものの、1点して大口受注の獲得やリモート営業で販管費が抑制できた事から前年比で増収増益となった。3月期の実績は売上高1.3%増の132億3700万円、経常利益は21%増の14億6000万円、純利益は21.9%増の9億8400万円、一株益は253.21円とあんる。現在株価での実質PERは10.8倍となる。一方で来期はコロナ禍の影響もあり、保守的な見通しを示している。売上高は111億円、経常利益11.5億円、純利益7.8億円一株益165.59円と利益20%減の予想を出しており、PERは16倍ほどとなる。
株価を見てみると、決算発表時の今期見通しを嫌気して大きく下落した。ただし、下がらば買われる動きとなっている。同日の下ヒゲを除けば、2600円弱~2800円強のBOX相場となっている。このBOX相場を上抜けるような事になれば強い上昇が見込めるだろう。下ヒゲ込で考えれば逆三尊とも言える。
需給面を考えた時、明日あたり強張る動きが期待できるかもしれない。このあたりは「勉強会金の四方山話」でお伝えしておくとして、もし需給面から強張るような事になれば2850円越えは追随の価値があると言えるだろう。
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