【7315】IJTT
(電気自動車関連銘柄)
IJTTはいすゞ参傘下の自動車部品会社となる。アイメタルテクノロジー・テーデーエフ・自動車部品工業の3社が合併して2013年に誕生した。主力はシリンダーヘッド、ブロックなどのエンジン部品やプロペラシャフトとなり、建機などの産業用エンジンの組み立て委託も行っている。売上の7割をいすゞに依存しており、筆頭株主もいすゞで41.2%を保有している。何の為に上々しているのか不明とも言える企業だ。
同社は四季報によると産業用エンジンの組み建てはいすゞのトラック販売・製造が持ち直した事で繁忙。更には、電動エンジンの開発を加速させており人材を積極採用している。背景にはトヨタといすゞが小型トラックの分野で電動化をすすめる事で提携している事が背景にあるだろう。商用車のEV化は耐久性の問題などもあり進みが遅れており、トラックに強みをもついすゞとともにこの分野でシェアを獲得したい考えだ。
また、同社は21年3月期の連結経常利益は前の期比78.6%減の14.7億円に落ち込むものの、22年3月期は前期比5.3倍の78億円に急拡大する見通しを示し、配当も前期の年間配当を8円から10円に増額して今期も前期比10円増の20円と大幅増配を発表している。
さらに、現在値でもPER6.86倍、PBRをは0.5倍台と割安な水準だ。PERに関してはEV化促進とその動向。また、半導体不足による減産があった場合には影響が大きくブレがでるだろうが、PBR0.5倍には注目したい。
簡単に言えば、東亜石(5008)と同じ状況だ。売上のほとんどを親会社に依存、そして解散価値を下回る水準で株価が推移しているという事はまったく上々している意味がなく、逆に言えば完全子会社化した方が親会社は儲かる。
さて、株価の動向を見てみると株価は順調に右肩上がりを続けている。浮動株も少ない事から、買わればあがりあがれば買われると言った展開になっているだろう。昨日大きめの上ヒゲとともに出来高を伴った。この場合、一旦天井をうつ可能性があったが、本日も大きく上昇。出来高は昨日の3分の2以下にも関わらずとなっている。
出来高減少にもかかわらず上昇するのは売り枯れとなっている可能性が高い。連騰しているだけにどこかで調整する可能性はあるが、こういった銘柄は目をつぶっていくしかないだろう。
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