【5121】藤倉コンポジット(思惑銘柄)
情報公開日:2021年4月1日
【5121】藤倉コンポジット
(思惑銘柄)
藤倉コンポジットはフジクラ(5803)と同じルーツを持つ会社だ。他にも藤倉化成(4620)などが上場している。
ゴム製品から派生して各種産業用資材を製造している。業績を見てみると、2月12日に「2021年3月期通期業績予想及び期末配当予想の修正に関するお知らせ」を発表している。同社が手掛けるゴルフシャフトは高い市場シェアを誇っており、三密を避けるスポーツとしてゴルフが注目。更に、アフターコロナでもこの流れが続くと思われ、利益を押し上げている。
また、コロナ禍により自動車関連の産業用資材が不振だったものの、戻り基調。半導体不足による減産の影響は懸念されるものの、今朝方発表された3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は15ポイント上昇し新型コロナ前の水準まで回復している。自動車い限らず、各種生産活動が活発となれば同社の業績に更に貢献する事になるだろう。
更に追い風となるのは円安だ。同社の想定為替レートは105円。3月31日現在の為替レートは110円であり、為替差益も生まれる可能性がある。指標面を見るとPBRは0.55倍、PERは18倍台と割安な水準だ。上述の通り今後も業績好調となればファンダメンタルの観点から訂正水準が進む可能性もあるだろう。時価総額133億円に対し現金保有が50億円以上あるのも注目だろう。キャッシュリッチ企業はバリュー株優勢の現状の相場では注目される可能性が高い。親会社のフジクラ(5803)の動向にも注目だろう。
株価を見てみるとジリジリと上げてきてから、ここ数日で上に走り始めた。十字線からの反落で本日は厳しい展開だが、5日移動平均線での反発を見せる事ができれば今後大きく動く出す可能性は十分だろう。
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