【4766】ピーエイ(こども庁関連銘柄)
情報公開日:2021年4月6日
【4766】ピーエイ
(こども庁関連銘柄)
ピーエイは信越地方を中心に東北・北陸地方で広告掲載型の求人誌である「ジョブポスト」を発行する会社だ。スマホの普及とともに「ジョブポストWEB」も開設。地方中心からの脱却を目指し首都圏への進出を模索しており、その足がかりとして千葉の広告会社を買収するなど事業拡大に積極的だ。
また本業の拡大だけではなく、事業の多角化もすすめている。求人だけではなく人材派遣業も行っており、製造業や医療・介護向けとして長野で手始めに展開。更には成長著しいベトナムに代理店を開設し通関手続きの代行なども行っている。2016年には保育施設運営の会社を買収し子会社化している。
現在株式市場では菅総理の肝いりの施策として「こども庁」創設が報じられ関連銘柄への物色が広がっている。こども庁の創設とは幼保一元化を始め、配偶者の虐待や子供虐待など監督官庁が多岐にわたる問題を一元化し安心安全な子育て環境を作ろうというものだ。自民党部会の設立や今度の衆院選挙の公約に掲げる予定と報じられており、その期待は高い。
菅総理が過去に肝いりとした脱炭素は大きな市場のテーマとなった。一方でこども庁に関してはその効果や企業利益が見えづらい事から関連銘柄への物色は今のところ保育施設運営の会社にとどまっている。
そんな中、時価総額20億円程度の同社には短期資金が向かい株価は急騰しストップ高。本日も大きな動きをみせている。ただし、2月には「営業外収益の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ」の通り下方修正し赤字転落。さらに保育事業の売上は前期で16億円の売上のうち、3億2400万円となっており構成比率はそこまで高くない。現在の株価の動きは短期の値幅取りの動きが続いている状態と考えるのが通常である。枚数を大きくしすぎて下落に巻き込まれないように注意したい。
一方でこども庁に関する報道が続けば思惑で今後の上昇する可能性があるものの、上記の理由でやはり短期の値幅取りは難しだろう。
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