【6890】フェローテックホールディングス
(半導体関連銘柄・中国関連銘柄)
フェローテックホールディングスはハードディスクへの異物混入を防ぐ電算機シールで祖業した会社だ。その後は、半導体や液晶製造装置への部品事業へ。特に真空状態での高回転を行う「真空シール」では世界のシェア7割を誇るグローバルニッチの会社だ。
2月10日には上方修正を発表「特別損益の発生ならびに連結業績予想および期末配当予想の修正のお知らせ」
通期の業績を、売上高4.7%増の890億円、営業利益を38%増の90億円、純利益を366%増の70億円と大幅な増額修正となっている。また、配当も2円増配している。
背景には子会社を連結から外し持分法適用会社とする会計上のものがある。これは、子会社の中国市場への上場を目指しているものであり、上場後に株価が高騰すれば同社にも恩恵があるだろう。
もう一つの背景として世界的な半導体不足による設備投資需要がある。会計上の問題だけであれば一過性のものとなるが、連結子会社としていた場合でも営業利益75億円、純利益25億円への増額となっている。つまり、本業も好調だという事になる。
半導体関連として本業が好調であり、グローバルニッチの事業がある。更には中国市場への子会社上場の思惑など材料が豊富な会社と言っても良いだろう。
株価を見てみると、半導体関連として株高を享受してきたが、1月に高値2235円をつけた後に一服。その後は下落基調となり1600円をつけた後に切り返しを見せている。
昨日の上方修正を受けて高騰。25日移動平均線を回復している。一方で戻り待ちの売りに押されて金曜日は陰線。そして本日も陰線となって大引けを迎えそうだ。1月高値の戻り売りなのでこの出来高をこなすには大きなエネルギーが必要となるが、それでも窓埋めに至っていないのはそれだけ強いという事だろう。
個人的にはこの水準で値固めを行う事ができれば再度上昇基調に向かうと考えている。短期勝負の場合は25日線割れで一度撤退し、窓を埋めてから再度エントリーというのも一手となり、投資方針が立てやすいのも妙味だろう。
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