【4251】恵和
(市場指定変更)
恵和は光学シートと機能製品の製造を手がける会社だ。昨年東証2部に上場した。東証2部という事で割安での上場となったが、その後見直し買いが入り株価は2697円まで上昇となった。
当時からIPOは活況だった中でPERも14倍程度と短期資金物色の流れがあった事も影響しているだろう。
同社に関しては上場資金は和歌山テクノセンターの設備投資の為としていたが、調達資金は15億弱とさほどおおきくない。業績も安定しており、低金利時代の現在なら上場せずとも資金の調達はできたのでは?と考えなくもないが、諸事情があったのだろう。
個人的には資金調達も上場の一つの目的であると考えるが、それ以上に上場による社会的地位の向上・信頼性の確保・知名度の向上が大きな理由なのではないかと考えている。
さて、私の推論でいくのであれば上場企業として所謂「箔をつける」ならば、東証1部に上場するのが一番良いと考える。某証券会社が予測する東証1部昇格銘柄にも名前を連ねている。
11月には上場一年を経過する。慣例として、上場1年経過は1部昇格の条件でもある。東証が定める1部昇格条件は満たしている為、発表があってもおかしくはないだろう。もし、東証1部に指定替えするとなるとTOPIX連動投信に代表するようなインデックスファンドへの組入需要が発生する事となる。時価総額130億円弱の同社であれば組入需要のインパクトは大きいだろう。
テクニカル的には25日移動平均線と75日移動平均線のミニゴールデンクロスを形成しており、短期的な上昇過程となっている。200日移動平均線が上値抵抗となっていたが本日大きく上抜けた事で抵抗線突破と見て良いだろう。東証1部昇格というものがなくても面白いチャート形状である。逆に同線割れを撤退とする事で取り組みの目安もつけやすい。今後に注目しておきたい銘柄といえるだろう。
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