【9143】SGホールディングス
(巣ごもり関連銘柄)
SGホールディングスは佐川急便の持ち株会社となる。佐川急便は京都大阪間を結ぶ飛脚・宅配業として創業した。企業間の物流に強みを持つ。
宅配便のシェアは30%で国内2位。1位のヤマト運輸が50%のシェアを持つため、水を開けられている格好だ。挽回をはかるべく、企業物流最大手の日立物流(9086)と資本業務提携、セイノーホールディングス(9076)と業務提携を行うなど業界再編の思惑を持っている。
そんな同社だが、7月31日に決算を発表。「業績予想の修正に関するお知らせ」にあるように、新型コロナの影響による巣篭もり需要の恩恵を受けている。BtoCの取り扱い高が増えた他、在宅率の上昇に伴い配達効率が上昇し2Qで売上高3.4%上昇の6070億円、営業利益で24.6%上昇の430多く園、純利益で19%増の40億円としている。
これを見ると、BtoCの取り扱いが減少した企業間物流を補った格好だが、それ以上に在宅率の上昇による配達効率の上昇が大きく利益をお仕上げている事がわかる。ただ、現在は通勤している人も増えている事から通年で寄与する訳ではないだろう。その分は、通期予想が控えめな事をみればわかる。それよりも、企業間のBtoBの物流が今後どの程度落ち込むかを見極める必要があるだろう。
また、あわせて「配当予想の修正に関するお知らせ」もだしており、新型コロナの影響で減配が相次ぐ中の増配は市場に対するインパクトが強かった。
株価は本日大きく上昇。ストップ高で引けている。コロナショック以降、右肩上がりの上昇を続けていた中での好業績に買いが集まった格好だ。貸借倍率0.5倍で逆日歩がついているなど、需給面も寄与している。今後も相場が大きく落ち込まない限りは買い基調が続くだろう。押し目などは狙ってみたい銘柄だ。
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