【6470】大豊工業
(EV関連銘柄)
大豊工業はトヨタ系列の自動車部品メーカーとなる。主な商品はエンジンベアリングなどの軸受部分となる。その他、ガスケット、アルミダイカスト製品、排気ガス再循環バルブ、バキュームポンプ、精密金型なども手掛けている。利益は原材料の市況、つまり銅やアルミ価格に影響される事が多いが、販売の7割はトヨタとなるので売上自体は安定している。
特徴としては主力商品が軸受という事で、今後進むであろう自動車のEV化への影響が少ないと見られているという点だ。もっと言えば、軸受に関してはEVであろうと水素であろうとおよそ動力を伝達して回転運動を起こすものであれば必須の部品である事から、今後内燃機関が電気に置き換わる過程で販売台数が伸びればそれはそれで優位性が保てるだろう。
直近の業績を見てみると、2月1日に「業績予想の修正に関するお知らせ」を発表。前年より減収減益ながらも直前予想から売上高50億円増の920億円、経常利益5億円増の8億円、純利益2億円増の3億円、一株益10.34円という数値となった。その後本決算を発表し、着地は概ねこの数値だったものの、来期予想を売上高1010億円、経常利益36億円n、純利益28億円、一株益96.51円の予想を開示した。
株価の推移を見てみると上方修正時には大きな動きはなかったものの、トヨタの業績が好調な事から同社にも業績回復期待が先行し、3月上旬から上昇基調に。その後、本決算発表でこの期待は証明されたものの期待先行で上昇した分、その後は出尽くしで下落となっていた。
ただし、PER10倍台、PBR0.4倍台という割安さから再度動意となっている。昨日は大きく値を伸ばし25日移動平均線及び75日移動平均線を上抜けた。テクニカル的には今後の上昇に期待が持てる格好だろう。今後の動きに期待したい。
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