【7727】オーバル
(水素関連銘柄)
同社は流体計測機器の最大手企業だ。センサーやそれに付随するシステム、そしてサービスを一貫して行う事に強みを持つ。LNGガスの流量計や石油備蓄基地向けのバルブなどに実績があり、石油プラントには必須とも言える企業だ。
近年は水素燃料向けの商品に力を入れている。工場などで用いる大流量から家庭用、燃料電池向けなど各種ラインナップを揃えており今回の菅総理の脱炭素の流れを受けて株価は高騰している。同社の水素計測用流量計ラインアップはコチラ
昨日紹介した三菱化工機は株価が割安な事や水素ステーションなどの今後のインフラ整備で売上増大が狙える事から今回の水素関連としては一番手で記載した。ただ、オーバルに関しては流量計という水素を活用する上で必須のものを扱っている事から、二番手で紹介する。
脱炭素、水素社会を実現するために必要な事を水素自動車を元に考えてみよう。水素の生成→運搬→ステーション→使用となる。生成事業については大型株になるし、運搬については日本郵船が代表になる事から短期で値動きを狙うという意味では旨味が少ないだろう。
ステーションについては先程述べた三菱化工機となり、使用の場面で必要なのは車という事になるがこれは車メーカーとなる。
この全般において行わなければならないのが計測となる。どのくらい生成したのか、運搬している流量、ステーションでの備蓄量、どれをとっても必要となる。ここが狂ってしまうと、全てが機能しなくなってしまう。
ここまでは当たり前の事だが同社の一番の魅力は時価総額100億円未満と小型故に値動きが軽い点だ。PBRも0.6倍と割安。更にPERを見ると今期こそコロナの影響で1株益2.9円予想となっている事から100倍超えと割高に見えるが、22年度想定の1株14円であれば25倍程度と現在水準でも過熱感とは言えない水準だろう。
この数日で株価は大きく上昇した事から一服となっているが、再始動した際には値動きがよくなる点には注目しておきたい。
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