仕手株情報の嘘と真実、投資顧問の嘘と真実 仕手株情報と投資顧問情報のまとめ

国策銘柄

国策銘柄とは、株の格言に「国策に売りなし」とあるように、国を挙げて実行される政策によって恩恵を受けるであろう銘柄について書いていきます。日本が国家予算を組んでその分野を成長発達させていくので、株価もそれらを織り込もうとする流れから急速に株価を上昇させる流れがあります。マイナンバーや国土強靭化、オリンピック開催やインバウンド関連、サイバーセキュリティーなど多くの関連する銘柄が株価を上げています。

【3423】エスイー

(国土強靭化関連銘柄・震災復興関連銘柄)

同社はアンカーや落橋防止装置、橋梁材など建設用資材・機材の製造販売を手掛けている企業だ。

国土強靭化関連銘柄・震災復興関連銘柄としてのテーマ性を持ち、堅調な業績面の推移も評価できるところだろう。

20年3月期第1四半期の連結経常利益は、前年同期比46.1倍の3.23億円に拡大し、通期計画11.5億円に対する進捗率は28.1%に達している。PER13倍台、PBR1.1倍台、配当利回り3%台と指標面での妙味もありそうだ。

同社は株主優待制度も設けており、2,000株以上の保有で1,000円相当の商品を防災用品・一般用品等から選択が可能だ。また、社会貢献団体への寄付という選択肢もあり実に興味深い企業である。

新興市場の値動きが軽い銘柄であるため、株価には度々の急騰場面が見られているが、ここ1年間は330円付近の壁に何度か跳ね返されている。

今回の商いを伴った上昇でここを突破できればインパクトは大きいだろう。

3連休に合わせて大型の台風が向かってきているのも思惑を呼びそうである。業績面・テーマ性と面白そうな銘柄だけに注目しておきたい。

 

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【8111】ゴールドウィン

(オリンピック関連銘柄・ラグビーワールドカップ関連銘柄)

同社はスポーツアパレルの総合メーカー。複数ブランドを展開する事に強みを持つ。現在展開しているブランドは、祖業であるスキーブランドとして始まった「ゴールドウィン」、高速水着として一斉を風靡した「スピード」、洗練されたデザインでその地位を築いた「エレッセ」、ニュージーランド発のラグビーウェアブランド「カンタベリー」、世界最高のアウトドアブランドの一つ「ザ・ノースフェイス」など多岐に渡る。

現在日本ではラグビーワールドカップが開催されている。10月5日(土)に行われた対サモア戦も38-19で勝利。ラグビーワールドカップの場合は、ただ勝つだけではなく、4本以上のトライを決めればボーナスポイントがつくのだが、これも獲得しての勝利となった。

これで日本は次のスコットランド戦で引き分け以上でグループリーグ突破がきます。もし突破となれば、日本ラグビー史上初の快挙となる。

ここまでの活躍を見せれば列島も熱狂するわけで、日本対サモア戦の視聴率は32.8%。瞬間最高視聴率は46.1%を記録した。実に半数近くの日本人が、日本代表の桜のジャージを見た事になる。

そして、その桜のジャージ(日本代表のユニフォーム)こそ、カンタベリーのものだ。カンタベリーは日本代表以外にも、ニュージーランド代表など多くの国のサプライヤーとなっている。日本では多くの人がラグビーを観戦しレプリカユニフォームの売上も好調と聞く。日本ではゴールドウィンの子会社であるカンタベリーオブニュージーランドジャパンが販売を手掛けているため同社の売上に貢献している事だろう。

更に、ラグビーワールドカップが終われば、今度は東京オリンピックが開催される。ラグビーだけではなく様々なスポーツに注目が集まる事になり同社の売上に継続的に影響していく事だろう。

株価の推移を見てみよう。現在株価は上昇基調にあると見られる。25・75・200日移動平均線はすべて上向きである。全体相場の下落もあった事から25日移動平均線との乖離はない。一方で株価はやや割高と見られる事から信用売残が40万株超と積み上がっている。信用倍率は0.42倍となり逆日歩もついている事から今後踏み上げが見られる可能性もある。

確かにPERは38倍台、PBRは9.7倍台と東証1部の銘柄としては割高に映る。ただしROEが24%と資本効率の良さから機関投資家等の資金が断続的に入ってくる事も考えられる事から今後の値動きに期待したい。

【4978】リプロセル

(バイオ関連銘柄・低位株ボロ株)

ノーベル賞の受賞発表を前にしてバイオ関連銘柄の一角が盛り上がりを見せている。

バイオ関連銘柄にとって最も注目が集まるのが、10月7日(月)の生理学・医学賞の発表であるが、これを皮切りに物理学賞(8日)、化学賞(9日)と続く。

バイオ関連銘柄の急騰が相次ぎ、「バイオ株バブル」が起きたのは山中教授がノーベル賞を受賞した2012年後半から2013年半ばにかけての事だが、同社が上場した2013年6月は丁度バイオ株バブルが崩壊した頃で、上場後に下落の一途を辿る事になった悲惨なバイオ関連銘柄でもある。

しかし、それは過去の話であり近年では底堅さを見せているのも事実であろう。

2019年2月にはiPS細胞を使って脊髄損傷の回復をはかる臨床試験計画も厚生労働省から認可されており、iPS細胞関連の研究試薬を手掛ける同社にとっても追い風となるようなニュースではなかろうか。

他にも9月9日には世界的な細胞機能測定システムの開発・販売企業の米アクシオン・バイオシステムズと、国内における販売代理店契約を締結、9月11日には上海拜力生物科技と、中国における販売業務提携を開始したと発表している。

立て続けに発表される材料が好感される形で株価にも反応が出ており、ノーベル賞の受賞発表を前に更なる注目が集まってきても不思議ではないだろう。

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【9797】大日本コンサルタント

(ドローン関連銘柄・国土強靭化関連銘柄)

9/14にサウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」の石油施設2カ所がドローン攻撃を受けた事が大きな話題となっている。この攻撃を受けて石油生産の約50%が停止するなど、被害はとんでもなく大きそうだ。

この攻撃を受けて米国はイランが関与したとの認識を示しており、世界的に原油高になるのではないかとこの週末に思惑が拡がった。それを受けてトランプ米大統領が「必要に応じて戦略的石油備蓄(SPR)から石油を放出する事を許可した」事が一部メディアで報じられている。

中東情勢は何ともきな臭い状況だが、株式市場にも大きな影響を与えるだけに引き続き注視しておきたい。

今回、サウジアラビアの石油施設を攻撃したのがドローンだ。ドローンをラジコンの延長線上に考えていた人も多いが、技術の進歩は凄まじく早い。

ドローンは、遠隔操作や自動操縦が可能な飛行体の総称で、空撮や農薬の散布など様々な分野で活躍しているが、兵器としても活用出来る。GPSなどを活用することで、高度の維持や障害物の回避なども可能で、事前にプログラミングされた飛行経路に沿った自動航行も可能になるそうだ。

今回のサウジアラビアのドローン攻撃でドローン関連株への注目度が高まるかもしれない。

注目は大日本コンサルタント。橋梁点検などで活躍出来るドローン機体を開発している企業で、小型株だけに値動きも軽そうだ。ドローン技術は安部政権の掲げる国土強靭化のテーマ株としても注目が集まっているだけに要チェックだ。

 

【7776】セルシード

(バイオ関連銘柄)

8/30はセルシードが急伸している。

大阪大学が8/29にiPS細胞から作ったシート状の角膜細胞を初めて患者に移植した事が多くのメディアで報じられた。

大阪大学の西田幸二教授らの研究チームが行った角膜細胞の移植は、角膜の表面が傷つき失明状態にある「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者に行ったもので、8/23には患者も退院したそうだ。

角膜シートは京都大学から提供された他人のiPS細胞を培養して作られたもので、患者の女性は今のところ拒絶反応もなく、失明状態だった視力は移植後に回復へ向かっているそうだ。失明から回復へ向かう、ゼロから1へと進める事が出来た功績は非常に大きいだろう。

今後、臨床研究が順調に進み実用化されれば、慢性的な角膜提供者の不足の解消につながことが期待されているだけに、株式市場でも関心が高まっている。

セルシードは東京女子大発のバイオベンチャー企業だ。細胞シート再生医療を主体に手掛けており、同社が8/14に発表した決算が悪かった事から、現在は相当な割安圏にあった事も影響して思惑買いが集まっている。引き続き注目しておきたいところだ。

 

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【8844】コスモスイニシア

(インバウンド関連銘柄)

米中貿易摩擦の激化が報じられた事で8/26の東京株式市場も全面安の展開となっている。

波乱相場に逆行し堅実に株価を伸ばしているのがコスモスイニシアだ。同社は旧リクルートコスモスで世間を騒がせたリクルート事件の主役だった銘柄だ。1990年に修正後株価で時価の120倍近い6万7000円を付けた過去があり、その後バブル崩壊。現在は大和ハウスグループ傘下で経営立て直しに成功している。

長らく株価も底値でもみ合いをしていたが、割安感の高い銘柄として再度注目を集めそうだ。

コスモスイニシアは2020年東京五輪、2025年大阪万博などのインバウンド需要を背景とした、長期滞在型のアパートメントホテル事業が好調だ。観光立国を目指す日本にとって、この分野は前途洋々と考える事も出来るだろう。

PER4倍台、PBR0.6倍台は株価指標の側面からもまだまだ伸びシロがありそうに感じる。ホテル事業で安定成長が見込める以上、引き続き注目しておく必要のある銘柄だろう。

 

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【2477】手間いらず

(インバウンド関連銘柄)

8/5は手間いらずが大きく上昇、年初来高値を更新している。

同社はホテルの予約管理システムの販売や、サービス比較サイトの運営などを行っているが、8/2大引け後に発表した19年6月期の経常利益は前の期比27.6増、更に20年6月期も前期比31.8%増に拡大し、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった事が大きな刺激材料になったようだ。

9月から開催されるラグビーワールドカップを始め、来年に控えた東京五輪、2025年の大阪万博など、旅行や宿泊業界は前途洋々の状況となっている。特にホテルなどの宿泊施設の予約サイトやシステムとの連携を強化する宿泊予約管理システムを手掛ける同社にとっては更に大きな伸びシロも見込めそうだ。

現在は日韓関係の悪化により、韓国からの観光客が減少している状況ではあるが、その分他国からの流入が増えれば問題はあるまい。特にラグビーは欧州や豪で人気のスポーツだけに影響は少ないと見るべきか。

観光立国を目指すのは安部政権の方針であり、外国人観光客を2020年に4000万人、30年までに6000万人を目指す方針だ。言わば国策であり、インバウンド関連のテーマは今後も手堅く成長が見込めそうな分野でもある。

手間いらずにとってもビジネスチャンスが今後増加する事が予想される。引き続き注視したい。

 

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