【4563】アンジェス
(新型コロナ関連銘柄)
アンジェスは大阪大学医学部の森下竜一教授が創業した創薬ベンチャー企業である。重症虚血肢遺伝子治療薬など、遺伝子医薬の開発・実用化を目的している。
新型コロナウイルス感染症のワクチン開発において耳目を集めている事からご存知の方も多いだろう。株式投資が長い方なら知らない人はいないと思われる。
タカラバイオや塩野義、ダイセル、EPSなど大手企業が相次いで同社のワクチン開発にあいのりしてくるなど、ワクチン開発への期待が強く、それにより株価も大きく上昇している。「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向けDNAワクチン:第1/2相臨床試験開始のお知らせ」にもあるように、治験が前倒しで進捗しているだけに期待したい気持ちもわからないでもない。
が、アンジェスである。いつ増資がきてもおかしくない事は頭の片隅にいれていただきたい。投資歴が長い人であれば知らない人はいないと先程記載したが、それは同社が頻繁に増資を繰り返し、その度に新薬に期待した投資家に悲鳴をあげさせ続けているという意味だ。
また、私の耳には「昨日6月30日の大きな下げ拾ったのは10年来の大株主であり、非常に力を持ったところだ」という怪しげな話も入ってきている。このような話がでてくるというのはあまり良い兆候ではないだろう。
もっとも、チャートとしても崩れている。25日移動平均線を割り込んでおり、ここから挽回するには新薬を開発を成し遂げるしかないだろう。先程の怪しい話が本当だとしても、短期的なつっこみどころを買う事はできても、時価総額2000億円を下支えできるものではない。
個人投資家に人気がある銘柄故に、夏のボーナスで買われる可能性もあるが、見切りは早い方が良いだろう。
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